国土の地理的特徴、その気候、自然環境がバラエティー豊かなおかげで、イタリアはヨーロッパに存在する数々の植物の半数以上を保有し、地域に特有の動物数でも最も多い国の1 つである(FAO によれば、馬、牛、豚、 やぎ、羊などで116 種)。 しかしイタリアでも、伝統的な種は忘れ去られつつあり、1500種のフルーツが絶滅に瀕している。
りんごは4つの種類で市場の80%が占められているし、シチリアの赤オレンジは、次第に輪入物の果肉色が薄いものに取って代わられている。 イタリアの野菜はまだヴァリエーションに富んでいるが、家庭用に細々と栽培されているものがほとんどである。
さまざまな色の素帯らしい味がする乾燥用トマトは、マーケットに並ぶことは決してない。