会議は午後12時30分に終了。隣接する旧校舎のスローフードフェスティバルを見学してから帰ることに。
旧校舎はまるで絵本の1ページのようで、こんな素敵な学校の中に入ることができて、スローフード気仙沼の皆様に大感謝した次第。
「学校の階段って昔はこうだったよね」とか、「ストーブ懐かしい!」という会話でしばし盛り上がった。
おなかもすいていたので、まず、そば打ちのコーナーに向かってみたが、大人気で既に売り切れとのこと。これは大変心残りだったが、スローフード気仙沼実行委員会の皆さんが提供されていた気仙沼七宝鍋にはびっくり。
カキやカニ、マンボウといった魚介満載で、野菜もたっぷり。
すっかり体が温まった。サンマの燻製や鮪のカブト焼きを楽しんだ後、小学校のPTAの皆さんが出展されているすいとん汁をいただく。
この部屋には、月立小学校の農園活動体験学習の手作り展示もされていた。
ほかの教室にも、小学生の手による展示がたくさんあり、気仙沼の地域ぐるみのお取り組みを肌で感じることができた。
最後に、食べすぎかなと思いながらも、気仙沼寿司組合の職人さんが握るおすしまで食べてしまった。 おすしを食べつつ眺めた窓から、神楽をはじめとする芸能発表の会場が見えた。
帰り時間が迫っていて見学できなかったのは残念だったが、豊穣を祈る芸能と食とは切っても切れない関係にあることを考えつつ帰路についた。
帰りはフェスティバルにいらしたお客様と一緒にマイクロバスに乗り込んだ。
隣に座った地元のおばあちゃんが、「今日はおかげさまで本当にいい思いをさせてもらった。いい一日だった」と、車窓から名残惜しそうに月立小学校の旧校舎を振り返っていらした姿が、今も忘れられない。
このような思い出を作ってくださった、気仙沼の皆さんに心からお礼を申し上げたい。
(スローフードすぎなみTOKYO 中村麻理)