待ち合わせのホテルのロビーに小林会長がすでに到着されていて、タクシーに急いで乗り込んだ。
タクシーの中で、運転手が今年は異常気象だとしきりにボヤく。いつもなら50センチのほどの雪が積もっているこの時期に今年は雪が降っても積もらない。霜柱が立ち畑の土が凍ってくれないと殺菌作用にならないそうで今年はいい大根ができそうもないと残念がっていた。
小林会長から偶然これから行く店が先ほど行った世嬉の一酒造だと聞かされて、驚いてしまった。
先ほど歩いて街めぐりをしていたこと、世嬉の一酒造を眺めたことなど話がもりあがる。
到着した世嬉の一酒造のお座敷にはすでにスローフード一ノ関の事務局をされている白瀬さん、世嬉の一の常務である佐藤絃子さん、スローフード一ノ関・会長の奥様の小林紀子さんがお待ちだった。
ひな祭りの節句を来週に控え、可愛い雛人形が飾られていた特別な部屋に通される。
昭和26年に東京日本橋のデパートで東京に来た特別な記念の品にと、買い求めたものがこの雛人形。
当時、モノがない時代だったけれど〜、この雛人形には特別な思いがあると懐かしがっていろんなエピソードを語ってくださった。
雛人形のせいか、部屋がどことなく華やいでスローフードな夜の和やかな場の演出が嬉しかった。
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