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現在、日本のスローフード運動には、約2000人の会員がおり、日本中に存在する50のコンヴィヴィウムに所属しています。これらは社会のあらゆる分野の人々によって構成されており、食文化愛好者、コック、大学教授、知識人、研究者、教師、自由業者などが参加しています。それだけではなく、すべてのコンヴィヴィウム・リーダーと会員は、情熱を持ったボランティアとして、スローフードの哲学を広めるために、日夜邁進しています。コンヴィヴィウムは他のすべての国と同様の規則によって管理されており、今後スローフードのミッションを日本で発展させてゆくことが期待されています。

日本スローフードの目的は、自国の食文化伝統に由来する農産物遺産を保護し、それを評価してゆくことと、若者と成人に対する食と味覚の教育ですが、この実現には学校や社会教育機関との連携作業、多様な出版活動による消費者へのインフォメーションが必要になります。

日本では、会員数のめざましい増加があり、この運動の世界的プロジェクトに、各種団体が多大な関心を寄せています。これに対して、国内調整機関(国内本部)が宮城県に設置されました。これはすべてのコンヴィヴィウムによって支持され、スローフード国際本部とコンスタントなやり取りをすることになるでしょう。国内本部は、それぞれの地域を代表するもので、2003年6月に、日本スローフード第1回会合において、正式に決定されました。その役割は日本での運動に統一性をもたらすことであり、複数のコンヴィヴィウムによる活動をコーディネートし、各種イベントのスーパーバイザーをすることになります。

それに加えて、日本アルカ(味覚の箱舟)委員会設立のために、最初の試みがおこなわれています。これは、救済するべき農生産物を研究、学習、選出するために、専門家、研究者によってつくられるグループであり、スローフードが存在しているすべての国からの代表者による、アルカ国際委員会への報告をするという役割を持っています。

スローフードの理念は、その起こりから、また歴史的にも、活動を商業的に利用することを禁じています。スローフードはその哲学をアピールする団体であり、例えばその商標を商品のプロモーションに使用することはできません。残念ながら日本では、スローフードの本質について、しばしば混乱をきたしているようです。「スローフード」という言葉を、まったく軌道をはずれた方法で使用している例が、多く見うけられます。

スローフードは文化的運動であるということと、商業的な理論とはまったく無縁のものであるという原則を、明確にする必要があります。それによって初めて日本での正しい発展を期待することができるようになるでしょう。そして日本スローフードの国際性、多様性をアピールし、その独自の文化を理解させるために、自らの旗を世界に示すことができるようになるでしょう。

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