粟国の島の案内人

昭和12年、サイパンに生まれ終戦を迎える。
その後、沖縄に戻り米軍施設にて勤務。北中城の貸家を本土からきたタイル職人に貸す縁で弟子入り。
70年代初めに身体を壊し、ヨーガ道場に通い、玄米食、自然食を学ぶ。
昭和49年自然塩運動の中心的な活動家であった学者の谷克彦(故人)と出会い、塩の研究をはじめる。
その後、住まいを読谷村に移し、タイル業を生業としつつ海水研究施設をつくり沖縄の伝統整塩を改良し、自然塩づくりに4半世紀をかける。
昭和54年11月に沖縄県よりタイル職人として優秀技能賞を受賞。
1994年5月日本建築仕上学会学会賞(技能賞)を受賞。
タイル職人として数々の賞を受賞するが、塩づくりのために廃業し、平成6年9月粟国島に立体式塩田タワーを建設。本格的に塩づくりをはじめる。
平成10年4月株式会社沖縄海塩研究所へ法人化。現在に至る。

今回スローフード沖縄・会長の田崎氏から「沖縄の離島・粟国島にぜひ海を眺めに来ませんか?」とお声をかけていただいたのは確か出発する3週間前ぐらいだったような気がする。
いつか南の離島に行ってみたい〜という漠然とした思いが心の片隅にあったものの、会社勤めの身としてはなかなか有給休暇も言い出せず、現実には厳しかった。

「神の島」と呼ばれる伝説の島「粟国島」。
沖縄の人も訪れたことがないといわれる別名「魔の島」と呼ばれてもいる「粟国島」。

こんなチャンスはない。特別に小型機も用意してくださるらしい!」と、東京在住の食育委員会メンバーに声をかけると、同じように超多忙スケジュールの皆さんも同じような気持ちで「絶対に行く〜♪」と声が次々にあがり、今回の素晴らしい粟国島ツアーとなった。

月末残業で会社帰りに羽田空港側のホテルに深夜到着。3時間位仮眠した後、朝一番の飛行機で那覇に向かった。

 
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