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				名古屋大学大学院　環境学研究科社会環境学専攻社会学講座博士後期課程中村麻理(スローフードすぎなみTOKYO）


	会議の開始は午後3時半の予定だったが、リーダー会議と同時開催されている気仙沼スローフードフェスティバルのシンポジウムが延長している関係で、実際に会議が始まったのは午後4時だった。スローフードジャパンの若生会長による開会の挨拶と、ホストコンヴィヴィウムであるスローフード気仙沼リーダーの菅原さんの歓迎挨拶に引き続いて、スローフード国際本部のパオロ・ディ・クローチェ氏がスピーチを行った。通訳をするのは、もちろん石田さん。いつも重要なことばを私たちに伝えていただき、心から感謝。そのなかで、2007年はスローフードインターナショナルにとっても、スローフードジャパンにとっても重要な1年であり、新しい仕組み作りの年と位置づけられた。そこで強調されたのは、スローフード運動に参加する各国の経済的かつ哲学的な自立という新たな方向性である。具体的な話題のひとつは、フレキシブルな会員制度―― ケニアとアメリカの会員システムが同じでいいのかという例でそれは語られた――の導入検討。そして、最も驚いたのは雑誌「スロー」の行方。雑誌「スロー」の導入――当時はアイデンティティを表現するツールとして有効であった――によってスローフード運動は世界的な運動として羽ばたくことができたが、その役割は終わりつつあり、それぞれの国において自立的なコミュニケーションツールが発行されるとパオロ氏は語った。次に、萱場事務局長から2月16日から17日にかけて行われた国際事務局会議のご報告があり、国際本部の情報開示が進んでいる旨が報告された。　ここで、今回のホストコンヴィヴィウムであるスローフード気仙沼リーダーの菅原さんが議長に選出され、いよいよ本題である議事の開始。議案は以下のとおり。第一号議案　2006年事業報告及び収支決算について第二号議案　中長期ビジョンについて第三号議案　2007年事業計画（案）について第四号議案　2007年予算（案）について今回の会議は、特に第二号議案である「中長期ビジョン」に関して、活発な議論が交わされた。ビジョン策定担当のスローフード江戸東京の成田氏から説明をうけた後、議論が始まったが、まもなく懇親会のスタート時間となってしまい、翌朝に持ち越しとなった。次のページへ進む