ドレッシングは材料をすべてペットボトルに入れて振るだけ。
シェイクシェイク! 
これくらい振れば混ざったかなぁ? 
主役の「ライス」は黒米を混ぜて炊いたご飯。くっきりと濃い紫色のご飯です。
ご飯に負けない色鮮やかなきゅうり、赤ピーマン、黄ピーマンを小さめに刻みます。 レタスは一枚一枚をはがして、大きな形のままにしておきます。レーズンはお湯で戻します。
一通りの下準備ができたら、紫色のご飯にドレッシングを掛けて混ぜます。暖かいご飯に酢が入ったドレッシングを掛けると、ツンとした匂いが立ち込めます。
黒川先生が「しばらくするとお酢の匂いは飛んで気にならなくなるからね」と言うと、そばにいた男の子が「うぅーん、いい匂い」と満足そうな表情。
ご飯とお酢といえば、お寿司。
「サラダ」に用いるのがご飯と思うと抵抗感がある人もいるかもしれませんが、お寿司を思い出せば美味しい取り合わせなのは想像つきますね。
黒米にはアントシアニンという色素が含まれていて、この色素が酢(酸性)に反応します。
ご飯全体にドレッシングが行渡ると、濃い紫色が明るい紫色になりました。ご飯がドレッシングでほぐれたら、切った野菜とレーズンも入れて混ぜ合わせます。
そして、出来上がったサラダを大きくちぎったレタスにくるむように入れて、お皿に盛り付けて完成です。

各グループがテーブルに戻ってライスサラダを作り始めます。
ピーマンは滑りやすいので指を切らないようにと、お母さん方がハラハラしながら見守ります。
「包丁を動かしたら、左手も一緒にずらして!」
「指先は丸まるのよ! ニャンコの手にして!」身振りを交えて、注意を促します
。きちんと小さく揃えて切らなきゃ!
と夢中な子ども達には、お母さん方の声が届かないのか、包丁が指先に近付いています。
「猫の手!丸めて!」大丈夫。
ちゃんとお母さんの注意は聞こえていました。
レタスの準備をしている子が私を見ていたずらっぽく笑いました。
「小さい葉っぱがちぎれちゃった。これじゃ包めないよね?」
「レタスは好き?」「大好き」「ご褒美に食べちゃえ!」
 
サラダ作りが一段落したところで、各テーブルのご飯が炊き上がりました。
今度は炊き立てご飯で、おむすびを作ります。
参加しているみんなが一つずつ食べられるように、一口サイズのちいさいおむすびにします。
どれくらいの大きさかな?
三角じゃなくてもいい? 
私は俵型にしよう 。

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