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	平成15年6月14日　　（土）～15日（日）
	場所京都から比叡山麓律院及び慈光院
	費用￥8,000- 　（宿泊、食事、資料、その他）
	懇親会用に各コンビビウムは地酒、漬物等ご持参～♪（各地の名産と手作りのお料理を思う存分味わい楽しみました。かなり贅沢な時間を過ごせました。）


	昨今、日本におけるスローフード運動の発展は目覚しいものがあり、マスメディアをはじめとして社会全体からスローフード運動に注目が集まっています。その中でスローフード運動は日本中に広がりを見せながら会員が増加し、同時にコンビビウムの数も増えてきました。しかし、急激な増加により、大切な運動の本質が伝わらなかったり、スローフードという言葉ばかりが蔓延し、ともすれば大手のマーケティングに利用されたりと混乱しているのも事実です。国際本部もこうした日本独特の状況に危惧しているところです。⇒


	⇒そこで国際本部としては、日本におけるスローフード運動としての活動方針をこれまで検討してきました。検討あたっては、スローフードインターナショナル副会長ジャコモ・モヨーリさん、国際部日本担当の石田雅芳さん、国際部より委任を受けた島村菜津さん、吉開俊也さん、若生裕俊さんによって検討をしてきました。この度、歴史的にも文化的にも重要なシンボル比叡山にて、また、コンビビウム（共生）という意味を再確認しながら、関係性を築くために宿坊（大部屋）にお世話になりながら「日本スローフード協会（仮称）」京都会議を開催する事になりました。

議題
① 11月のナポリで開催されるスローフード国際会議について。
② 国際ガバナーの選出。
③ 日本国内の中央調整機関「日本スローフード協会（仮称）」の提案。
④ アルカ（味覚の箱舟）計画と学術委員会について　　　　　　　　　　　　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊現在日本のスローフード運動には、約2,000人の会員がおり、日本中に存在する15のコンビビウムに所属している。これらは社会のあらゆる分野の人々によって構成されている。食文化愛好家、コック、大学教授、知識人、研究者、教師、自由業等。すべてのコンビビウムリーダーと会員は情熱を持ってボランティアとして、スローフードの哲学を広めるために邁進している。コンビビウムは他のすべての国と同様な規則により管理されスローフードのミッションを発展させてゆくことが期待できる。⇒


	日本のスローフードの目的は自国の食文化伝統に由来する農生産物という遺産を保護し、評価してゆくことと、若者と成人に対する食と味覚の教育であるがこの現実には社会育成機関、各種教育機関との連携作業、多様な出版活動による消費者へのインフォメーションが必要になる。会員数のめざましい増加と、この運動の世界的なプロジェクトに各種団体が多大な関心を寄せている。これに対して国内調整機関が近く設立されることが予定されている。これはすべてのコンビビウムによって支持され、スローフード国際本部とコンスタントなやり取りをすることになる。この機関は、それぞれの地域を代表するもので、2003年晩春に予定されている。日本のスローフード第1回会合において正式に決定されることになる。その役割は日本における運動の発展において、統一性をもたらすことであり、複数のコンビビウムによる活動をコーディネートし、各種イベントをスーパーバイザーをすることになる。　それに加えて、日本アルカ委員会設立のために、最初の試みがおこなわれている。⇒


	⇒これは救済するべき農生産物を研究、学習、選出するために、専門家、研究者によってつくられるグループである。彼らは、スローフードが存在しているすべての国からの代表による、アルカ国際委員会への報告をする役割を持つ。スローフードの理念というものは、その起こりから、またその歴史的に、どのような商業的な利用からも無縁のものである。スローフードはその哲学を提示する団体であり、その商標を商品のプロモーションに使用することはできない。残念ながら日本ではスローフードの本質について、しばしば混乱をきたしているようである。「スローフード」ということばをまったく軌道をはずれた方法で使用している例が多く見うけられる。今回我々の訪問により、そして日本のコンビビウム・リーダーと会員達の尽力によって、強く団結した、意思の強い運動が生まれなくてはならない。スローフードが文化的意味で独自なものであるということと、商業的な理論とはまったく無縁のものであるという原則を明瞭にすることのみ、日本の運動の正しい発展を見るであろう。そして国際性、多様性、比較的対象として、固有の文化を理解するという意味で、自らの旗を示すことができるようになるであろう。（以上会議資料より抜粋）


	日本国内の中央調整準備機関「日本スローフード協会（仮称）」の提案のメンバーは下記のように決定しました。　　　　　　　　　　　　　　　ジャコモモヨーリ副会長　石田雅芳（イタリア）　　　島村菜津（ニッポン東京）吉開俊也（ニッポン東京）若生裕俊（ニッポン宮城）馬場　裕（SF東京）　　　　*SF関西より1名　　　　　　　その他、まだ未定他2名


	上記より、会議中にニッポン宮城スローフードのスタッフ（裏千家の先生とお弟子さん達がたててくださった）抹茶と和菓子（吉野葛を使ったお品）、夕食、朝食。食材は新鮮な京野菜の品々、山形スローフードの素晴らしいお米、さくらんぼ、天然酵母パン北海道のもぎたてトマトとアスパラ、じゃがいも等。その他全国のスローフードリーダーがこだわりのあるスローなお酒、加工品、野菜をたくさんいただきました。生まれて初めて日本全国からの素晴らしい名品でこんなに美味しいお料理をいただくのは、初めてでした。また、イタリアのチーズの市場から手作りの美味しいチーズをたくさん持ってきたくださった石田さんにこの場をお借りしまして深く感謝します。

2003年9月19日から22日Cheese2003－ミルクの形がイタリアのブラにおいて開催されます。今年のテーマは季節移動させられた家畜の乳で作ったチーズです。


	前の日から泊まりで仕込みをされていたニッポン宮城スローフードの素晴らしい女性スタッフの皆様（深野せつこさん、山崎葉子さん、西村まりこさん、柴田真夏さん、生越千鶴子さん、他）と比叡山の小僧さん達この場をお借りしまして、深く感謝いたします。ありがとうございました。美味しかったです♪


	夕食後の懇親会は、各コンビビウムの地酒、お漬物、佃煮、天然酵母パン、和菓子、雑穀、オイル、手作りのお惣菜等地元のとっておきの名産に囲まれ、かなり興奮状態が続き～（ななめ左下の写真参照のこと）最終的に午前4時まで宴が続きました。ちなみに午前６時から律院にて護摩供養でした。


	左より、スローフード宮城の若生裕俊さん（仙台）、スローフードインターナショナル副会長ジャコモ・モヨーリさん、島村菜津さん、スローフードすぎなみTOKYOコンビビウムの佐々木俊弥①②（杉並）。各コンビビウムの皆様、本当にお疲れ様でした。これからもどうぞ宜しくお願いいたします。