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そして、道の駅いわいずみに着いた。ここは岩泉産業開発㈱の事務所のあるところ。

山地酪農を実践されている熊谷家と吉塚家を訪問させていただく。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

それから、すぐに岩手スローフード協会有志５人による歓迎会のために蔵を改造して作られたイタリアンレストランに連れていってもらった。

ここも田んぼや畑作には向かない急斜面の土地を利用して、乳牛を自然放牧、環境循環型の素晴らしい酪農法が山地酪農である。

が、自然交配（人工授精も可）であくまで自然にこだわる農法で、牛乳の出もいわゆる普通の酪農法よりは３分の２くらい。

その代わり、ここの牛乳の美味しさといったらない。

その美味しい牛乳が、こういう条件のもとで生産されていることを見るのは、とにかく感無量である。
熊谷さんとご長男、そして吉塚さん一家。
素晴らしい人々だった。

ここも美味しいイタリアンだった。スローフードその他の意見交換。夜は、ひたすら温泉で疲れを癒す。

翌朝、外は大雨。　　　　　　　　　　食堂に７時集合で、ぎりぎり７時に行くとなんとそこには、岩泉町長が待ってて、サラダボールにいっぱいの生うにと、特別な三色豆腐と朝食がまっていた。

本当にびっくりした。　　　　　　　　　ひとり、おわんに一杯ずつ、うにをたらふく食した。一度にこんなにたくさんのうにを食べたことがないくらいである。

朝から豪華な食事であった。　　　　

　ホテルを午前８時に出発。

薬膳レストラン「縁樹」に入る。

天井まで吹き抜けの気持ちのいい風が入る建築もかわいい、明るい店だった。

さてびっくりしたことに、お店がぎりぎり閉まるタイミングできびだんごのおしるこを注文したら、岩泉町長がご挨拶に見えた。

町長は、岩手スローフード協会の会長さんでもある。

活動派の町長さんである。ちょうど夕日が山に落ちる時でなんともいえない夕日がきれいだった。

すっかり遅くなって岩泉龍泉洞ホテル着。

特に、千葉県から後発で岩泉に移り住んだ吉塚さん一家のご苦労は一方ならぬものだったろう。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　電気もしばらくこないようなところに、しかし土地が見つかって住むことができたのが本当にラッキーだった、自分はつくづく幸せな男だと思います、とおっしゃる吉塚さんの言葉には、深いところから心を動かされた。　　　　　　　　
また、ご長男が、自分はここに生まれてよかったと思います、といわれる、その言葉にもまた心を動かされた。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　盛岡に戻る途中、早坂高原にて牧野及び林野見学、岩手スローフード協会のメンバーである高橋さんに、森林認証（下記写真参照）についての説明を受ける。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　彼女は岩手大学院で森林を学んだそうだ。大谷ゆみこさんの雑穀の料理教室のセミナーも卒業したらしい。　　　
もう一度「小さな野菜畑」にて美味しい手打ちそばで舌鼓。

メンバーのリクエストで水まんじゅうの中村屋本店へ。（日本三大鐘乳洞のひとつ龍泉洞の湧き出る清冽な水と深い森の奏でるきれいな空気の風土から生まれた栗あん入りの水まんじゅうは５月～９月中旬までしか発売されておらず、とにかく素晴らしい味でした。保存料がないのでその日までという銘菓なのでぜひここに来た時にはおすすめします。その他いろいろな新作のお菓子をオーナーがふるまってくださいました。本当に有難うございました。）

ここでまたも歓待を受け、田野畑村へ。いつの間にか雨が上がっていた。

午後3時に川手さんと別れた。盛岡駅を出て新幹線で東京へ。
海野さんは、東京から、また新幹線で静岡に行った。

田中さんは品川へ。われわれは、本拠地である杉並区・西荻窪へと戻った。