翌日、天気は晴れ。
青い空に、一面の雪景色。その美しさ。
唐松の枝に積もった雪が風に揺れてさらさらと落ちてくる風景がなんとも風情があります。
帯広に来て、改めてよかったと思える瞬間です。

午前８時から、昨日の会議室で朝食。
ソーセージ、パン、牛乳など、地元のものを中心に、とても嬉しいメニューです。

そのまま二日目の会議。
各コンビビウムの活動報告が中心となりました。

すぎなみは、相変わらず、行政の革新的な部分（住基ネットワークへの不参加表明、レジ袋税、ＮＰＯ基金等）とカウンター・カルチャーの集積地としての杉並区、中央線の面白さ、先のスローフードハワイ代表・ナンシーさんご夫妻との食事会、昨年の味覚教育の模様がスローフードＵＳＡ機関紙「The Snail」にレポートされたこと、３月５日に「味覚教育イ
ベント」の第４弾を行なう予定であること、在日外国人のメンバーが増え、地域に密着しながらも世界の支部との交流を目指していること、などを発表しました。

「長くしゃべり過ぎ」と佐々木�Aにたしなめられましたが……

最後にジャコモ・モヨーリ名誉会長より締めの言葉。

「日本のスローフード運動」というアイデアのもとにすべての活動をつなげていく必要があること。 特に日本で今後、以下の４点を中心に進めていく必要があること。
�@食教育、味覚教育
�A各コンビビウムでやっていることを日本中の人々に知らせることが必要になること⇒ウェブサイトの構築、ニューズレターの発行
�Bわれわれのアイデアをいかなる資金をもって経済的に回していくか、を考えること⇒コンビビウム内での経済的活動を勇気をもってテーマを選び、前進させよ
�C味の箱舟⇒行政のお金を待っているのではなく、イベント等を通じてアピールせよ

さらに結論として、
●味覚教育、
●コミュニケーション、
●国内オフィスの強化
を日本のスローフード運動が優先的に取り組むべき課題として挙げて、帯広会議は閉幕しました。

バスで、とかちプラザに連れていっていただくと、館内はスローフード・マーケットで賑わい、またカルロ・ぺトリーニ会長の講演とそれに続くシンポジウムに地元のたくさんの人々が参加。
会場を３箇所に分けなければならないほどの盛況ぶりだったようです。

帰りの飛行機の時間の関係で、最後まで聞けませんでしたが、ぺトリーニ会長の講演、それを通訳する石田さんの言葉を、超満員の会場の皆さんは熱心に聞き入っていました。

話の導入部には、一昨日、北海道ホテルでおしゃべりした内容が若干、盛り込まれていました。

少々嬉しく感じながら、名残惜しくも、スローフード東京の馬場先生、黒川さんと飛行機が同じだったこともあり、一緒に会場をあとにしました。