10月18日（火）、東京在住で広告代理店に勤務のIan Huffさんと、お父さんのRonald Huffさんを迎えての会食会を、神田の「ダイニング＆カフェ　ＦＵ」にて行ないました。

http://www.kuboco.co.jp/fu.html

人数が直前で、急に増えだし（おかげでとても嬉しい出会いの場となったのですが）、きちんきちんと応対してくれたお店にはほんとうに感謝です。

スローフード・ミネアポリス支部代表のRonaldさんが、息子のIanさんに会いに東京に行くにあたり、「スローフードのイベントに参加できないか」と考えていたところ、ちょうど端境期でどの支部もイベントは滞在中になく、では、ということで、スローフードすぎなみが受け皿となり、急きょ、会食会を催したというわけです。

ところが、思わぬ形で参加者が増え始め、結果、イタリアに行こうと考えているアメリカ・ミネソタ州のお父さん（Ronald Huffさん）が、その行く先の大学学長と東京でばったり会う、という奇跡的な一夜となったのでした。

スローフード協会勤務のISHIDUCCIOさんとアルベルト・カパッティさん（雑誌『スローフード』の編集長で、イタリア食科学大学の学長さん）も東京に居合わせたことから急きょ参加、しかもRonaldお父さんが、なんと来年からイタリアに行き、2007年度のイタリア食科学大学に入学の予定だ、と聞いて、もうびっくり。

カパッティさんがその大学の学長だと聞いてRonaldさんもびっくり、「東京の運命的な出会いだ！」と、びっくりびっくりの一夜となりました。

IanさんとRonaldさん父子は、Ianさんが東京に赴任して以来、６年ぶりの再会であったそうです。 その最初の夜にこういう形でお迎えできたことは、大変うれしく思います。

それにしてもRonaldさんの情熱には、とても心動かされるものがありました。

「65歳からの出発だよ」と涼しげに、かつ熱く語ったRonaldさんでしたが、イタリアに勉強にいこうというその情熱、また200人くらいの会員を抱えるミネアポリス・コンビビウムについてのお話、飛行機到着が４時間も遅れ、その足で来ていただいたとは思えない情熱でした。

アメリカ、ミネソタ州の州都ミネアポリス。

Ronaldさんがいうには、大きなスーパーマーケットが出来合いの食をしっかりと用意して売っているので、家庭の女性たちは包丁すら握らない、と・・・

まぁ、女性に限らず男性はどうなのか、ということになりますが、日本ともなにやら似たような光景が、アメリカの地方都市でも展開しているのだな、と感じました。

Ronaldさん自身はシェフ。
でも、さらに食について勉強したいので、イタリアの食科学大学への入学を決意した、とのこと。

その意味でも、深く心を動かされました。

こういうことが起こってしまうところが、国際運動たるスローフード運動の醍醐味の一つです。